『女学生の友』昭和31年6月号より
世界名作短編シリーズ Oーヘンリー原作
紫色のドレス
蜜蜂の巣(ビーハイブ)百貨店は、朝からその名のようにわきかえっていました。むりもありません。明日はこの百貨店の年に一どの大パーティーなのです。店は朝からしめきり。売場はダンスホールとなり、テーブルには、むし鳥やらブドー酒やらケーキやらが山のようにならべられて、、、、
今年はパーティーの中から店長の息子の花嫁が選ばれる、、、、
メイダは紫のドレスを頼んで楽しみに1年間休まず働きました。
心の優しいメイダは困った友達の為に頼んでおいた紫のドレスを諦めて、、、、
しかし、メイダの優しさを知っている洋裁店の主人は,メイダにドレスと届けてくれました!
雨の中濡れるのもかまわず、パーティー会場に走って行くと、、息子のライゼムはびしょびしょに濡れたメイダのドレスには目も向けずメイダのキラキラ光る目を見つめていまし<。
楽しかったですか